電音部がどうなっていくのか凄くワクワクしてるんだ。
それは今年の6月28日の事。
個人的に2020年のオタクコンテンツを象徴するキーワードはアニソンDJとVTuberだと思っているのですが、一部のキャラクターのCVにVTuberをむかえ、ダンスミュージックに特化した電音部はまさに2020年らしい(現代らしい)コンテンツと言えると思います。
今回はそんなコンテンツの楽曲の話。
ここ数年は、新しいコンテンツを発表する際に、何よりもまず作曲家陣の名前を看板にして売り出すコンテンツが多くなってきました。いろんなコンテンツで同じ作曲家の名前を見ることも珍しくありません。そんな時代の中、取り扱う楽曲のジャンルを1つに絞ったコンテンツが現れ始めたのですが(ヒプノシスマイクなど)、このコンテンツらはそのジャンルのプロフェッショナル達を集め、中には普段はアニソンに楽曲提供していない人達も含まれていたのです。繰り出される楽曲は毎度期待を超えてくるものが多く、電音部もその例にもれず解禁された楽曲のクオリティは凄まじいものばかりでした。そのうえさらに、電音部はひとえにダンスミュージックと言っても幅が広いことから、アキバ、ハラジュク、アザブ、シブヤの各エリアごとでさらにジャンルを分けたのです。
アキバエリアの楽曲は、アニソンの作曲家としても有名なkzさんやTAKU INOUEさんなどが手掛けており、一番最初に発表されているエリアということもあって、このコンテンツの顔の役割を果たすような分かりやすい(普段アニメソングやアイドルソングを聞いてる人でも聞きやすい)クラブミュージックを繰り出してきます。キャラクターを演じるのはDEARSTAGE所属のアイドルの御三方。
ハラジュクエリアは、やはりというべきかテーマは"KAWAII"。コンポーザーもYunomiさんをはじめとした"KAWAII"の使い手ぞろい。演じるのは声優事務所クロコダイルからの3人。
アザブエリアは、プロデューサーが公言した通りの80年代テイストシティポップなレトロフューチャー。このエリアだけは他と違って、キャストの事務所が同じというわけではなく、2次元アイドルコンテンツでも名前を見かける声優の3人が務める。
シブヤエリアは、表の看板がアキバエリアなら裏の看板(というよりラスボス?)。このコンテンツが発表されたASOBINOTES ONLINE FESのメインビジュアルに鳳凰火凛が描かれていたことからも、その立ち位置の重要性がわかるでしょう。放たれるのは、170km右ストレートのThe・クラブミュージックなサウンド。冒頭のとおり、にじさんじのVTuberがCVに抜擢されたことは話題にもなりました。
ここで、現在公開されている楽曲の中の一部を紹介していきたいと思います。
Mani Mani(Prod.TAKU INOUE)
東雲和音(CV.天音みほ)
作詞:MCTC 作曲・編曲:TAKU INOUE
電音部のなかでも初期のほうに公開されたアキバエリアの楽曲の1つ。クラブミュージックを意識したコンテンツなのに初っ端これをぶちこむのか......。
おそらくクラブミュージックと聞いて思い浮かべる楽曲って、それこそシブヤエリアが繰り出してきたような楽曲のはずなんですよね。そのエリアの楽曲公開を最後に回し,アキバエリアの楽曲を最初に公開してきたのもしてやられた感があります。「なにか新しくてワクワクすることをやってやろうじゃないか!!」と言ってますよね。コレ。
そんななか、この楽曲の印象的な特徴はやはり生楽器のサックスじゃないですかね。バリバリのクラブミュージックやってる中、ここは任せろと言わんばかりにサックスソロをぶちかましてきましたよ......。さらに、MCTC節の歌詞(←俺も韻を踏んでみたかった。)がこの楽曲に乗っかることにより、最初から最後までずっと聴いていたくなるリズミカルで心地いいサウンドが出来上がりです。
いただきバベル(Prod.ケンモチヒデフミ)
黒鉄たま(CV.秋奈)
作詞・作曲・編曲:Kenmochi Hidehumi
そもそもアザブエリアの3人は、エリア一体を買収している「白金財閥」の令嬢・白金煌、白金家に並ぶ名家である灰島家の令嬢・灰島銀華、白金家の煌専属のメイド・黒鉄たまで構成されています。私の勝手な印象ですけど、普通こういうのってリーダー核というかセンター的なポジションって白金煌になると思うんですよ。しかし、実際にセンターを張っているのは黒鉄たまであり、DJとしての実力も群を抜いているそうです。
そんな黒鉄たまの楽曲であるいただきバベルですが、これが視聴で公開された時の反響も凄まじかった記憶があります。アザブエリアのテーマに沿ったオシャレさを保ちつつ、ラップなどのHip-Hopの要素が入る事により、同じエリアの中でも異質で、ある意味攻撃的なサウンドになっています。
そして何より注目したいのは、楽曲そのものとしてのクオリティはもちろん、キャラクターソングとして聴いたときのクオリティが抜群に高いのです。楽曲のジャンルのチョイス、リリック、そして声優さんの歌い方などなど、あらゆる要素で"黒鉄たま"というキャラクターが表現されており、一度聴けばキャラクター像が想像できる楽曲なんですよ。
とにかく伝えたいこととしましては、
電音部の楽曲はキャラクターコンテンツの曲としても最高だよ
電音部については、もう少し書きたいことがあるんですが、とりあえず今回はここまで。